Author: juna-wordp
樹奈のMusic Library FM高知
今週都内は大雪でした。高知もかなり冷えていましたね。
私は南国育ちですから慣れないことだらけで大変だったのですが、レッスンにきた私の小学生のピアノの生徒さんは、雪だるま作ったのーって目をキラキラさせながら教えてくれました。子供たちにとっては雪はわくわくするような素敵な出来事だったんですよね。
そういえば私も大学生のとき京都に住んでいて、大雪に見舞われた時があったのですが、近所にあった有名なお寺がまだ誰も踏み入れてない雪で覆われていて、それがとにかく綺麗でしたね。さらに自分が一番先に足跡をつけるという特別感も相まって、胸がドキドキしたのを覚えています。
この時期の寒さというのは、空気も澄んでいて、景色をより一層美しく引き立ててくれる気がします。
2/10は冬の京都のあるお寺から歌詞がはじまる私の曲「クラシック」お送りしました。
京都の街並みのようにちょっと古風な彼のことを、京都の名所と一緒に歌っています。
歌詞にある冬の知恩院は、私が大学受験を終えて、その足で母と観光したところだったんですけど、雪がちらつく寒い日で、すごく静かで、これから新しいことが始まる予感が心の中を駆け巡っていました。
今、受験シーズンで、受験生の皆さんは頑張っていることと思いますが、どうか体調を整えて自分の力が発揮できるますように、応援しています。
樹奈のMusic Library FM高知
もう2月なんですね。正月のご挨拶が昨日のことのようですが・・・
ところで、音楽は大きく分けてソロとアンサンブルとがありますが、ソロは楽器独自の繊細な表現が楽しめますし、アンサンブルは一度に響く音色の多様さや音の広がりなどが魅力的ですよね。
私はソロ演奏で活動していますが、2017年に、高知フライデーウインドアンサンブルとの共演で、作曲とアンサンブルアレンジもさせていただいた時に、アンサンブルの面白さというのを肌で感じて、少しずつアンサンブルの勉強もするようになりました。
世界中には、オリジナルの作曲やアレンジで活動しているユニークなプロのオーケストラやビッグバンドがたくさんあります。
その中でも私が音色の充実感や独創性に溢れたアレンジの美しさにおもわず息をのんだのは、アメリカの作曲家、アレンジャーのマリアシュナイダーの楽団、マリアシュナイダージャズオーケストラのナンバーです。
2/3は2004年のアルバム「Concert in the Garden」から「choro decando」お送りしました。
タイトルの「ショーロ ダンカード」のショーロとは、ブラジルの音楽スタイルの一つなのですが、この曲はマリアがブラジルを初めて旅行した時に、ショーロに胸がときめいて、その後作曲したそうです。
ビッグバンドジャズというとリズミカルでパワフルなイメージですが、マリアのジャズは、広大な草原を走るような爽快感や湖の上をすべる鳥のような雄大さを感じます。今度来日した時は生で聴きたいなぁと私はマリアシュナイダーの音楽にときめいている今日この頃でした。
樹奈のMusic Library FM高知
朝起きると私はすぐラジオをつけて、ニュースをききながら、その日の準備を始めるのですが、ほとんど毎日のように聞こえてくるのが、戦争、紛争、ミサイルなどの辛い話題です。そんな中、年明けの地震や飛行機事故のショッキングなニュースをうけて、改めて、今私は自分の何事もない日常を特別なものだと感じて生きているだろうかと考えさせられました。
毎日のルーティンに流されて、変わらない日々に退屈すら覚えていた私でしたが、きっとこんな日々こそがかけがえのない時間なんだと思います。
1/27はそんな気持ちを書いた私の曲「幸せという日々」お送りしました。
いつも通りの朝を迎えたり、お酒を飲んでゆっくりしたり、安心して眠ることができたり、明日の予定を考えることができたり、そういった当たり前のことができる日々にちゃんと幸せを感じて生きていきたいですね。
そして、戦争の地域の人たちや被災された方々にどうか何気ない日常が一刻も早くおとづれることを心から祈っています。
樹奈のMusic Library FM高知
元旦に発生した能登半島地震、毎日のようにニュースで大変な様子が報道されています。被災された皆様、ご家族・関係者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
今回、日本に住んでいる限り、自分もいつ大地震にあってもおかしくないなあと改めて感じていて、今一度防災について見直してみたり、今、自分に何ができるのかなどを考えています。遠く離れていると支援金といった形ができることでは多いかと思います。
支援金もひとりひとりの力は微力かもしれませんが、たくさんの思いが集まって、希望の翼として被災地に届けられたらと願っています。
1/20はそんな想いを込めて書いた私の曲「翼を広げて」お送りしました。
この曲は2011年の東日本大震災のときに書いた曲で、私は当時東京にいたのですが、このさきどうなっていくのかという不安と、何かしなくてはという焦燥感で街中が満ちていたように思います。そんな中、たくさんの人の思いや願いがひとつになっていくのを、肌で感じて、この曲を書きました。
どうか希望が羽ばたいていけるような風が被災地域に吹きますように、そしてその空が明るく照らされますように。
被災地域の1日も早い復興を祈っています。
樹奈のMusic Library FM高知
1/13は今上映中のディズニーの新作アニメーション映画「ウィッシュ」をピックアップしてみました。
これは、2023年、ウォルト・ディズニー・カンパニーが創立100周年を迎え、その記念作となるミュージカルアニメーション作品で、ピノキオの「星に願いを」から着想を得たような”ひとりひとりの大切な願い”を守るために戦う物語です。
幼いころからずっとディズニー作品に親しんできた私にとっては今回は何としても見ておきたい作品でした。
しかも作中にはこれまでのディズニー作品からのオマージュがたくさん詰め込まれているということで、一緒にディズニー作品を見て育った私の妹を連れて早速観てきました。まず音楽が最高でした!主人公の声は2021年のスティーヴン・スピルバーグ監督が映画化した『ウエスト・サイド・ストーリー』にアニータ役で出演し、とても印象的だったアリアナ・デボーズ、声だけになると歌唱力の凄さにより一層気付かされます。
アリアナ・デボーズで、「This Wish」お送りしました。
音楽を担当しているのはジャスティン・ビーバー、エド・シーランなど有名アーティストへの楽曲提供など、ソング・ライター兼アーティストとして活躍しているジュリア・マイケルズです。1993年生まれの若きエネルギーと才能が詰まった楽曲に感激しました。
映画のエンドロールではジュリア自身の歌が聴けて、こちらも注目です。ちなみにオマージュ探しの結果は、結局作品に夢中であまり探せなかったのですが、一緒に見ていた妹とはお互い違うところを見つけていて、結構たくさん隠れていますね。
これから2度3度と見て答え合わせしていくのが楽しみです。是非みなさんも観てみてくださいね。
樹奈のMusic Library FM高知
新年最初の曲は元気よくビッグバンドのナンバーを選んでみました。
ビッグバンドはジャンルがジャズということもあり多くはアメリカ発のものですが、ご紹介するのは西部ドイツ放送「WDR」が運営するビッグバンド「WDR Bigband」です。日本でゆうとNHK交響楽団のビッグバンド版ですね。
ヨーロッパは、クラッシックの発祥地でもあることから、自治体や企業が積極的に音楽家の育成や楽団の運営に力を入れているので、どの楽団もとてもレベルが高いんです。
WDR Bigbandは、結成の起源が1947年だそうで、歴史も長く、ジェイコブ・コリアーやエレクトロポップユニットのノウワーなど、海外のアーティストたちと多数共演していて、世界中で活躍しているバンドです。
1/6はスペインのジャズシンガー兼トランペッターのアンドレア・モティスとの2021年リリースのコラボアルバム「colors and shadows 」から一曲
アンドレア・モティスで「I Didn’t Tell Them Why」お送りしました。
アンドレア・モティスは7歳の頃からトランペットを吹き始め、サン・アンドレウ市立音楽学校でジャズを学び、
スペインの少年少女ジャズ楽団、サン・アンドレウ・ジャズバンドに所属して腕を磨きました。現在28歳ですがキャリアは長いアーティストです。
女性らしいしなやかなトランペットとキュートな歌声との二刀流で豪華なビッグバンドにのっているのは、逆に男前ですね。しかもこのナンバーはアンドレアの自作曲、作曲のセンスも光っています。新年明けて、さっそく明るく幸せにさせてくれる演奏でした。
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いよいよ2023年もラストスパートに突入ですね。
今年は新型コロナが5類感染症にかわりマスクを外せるようになりました。
良い兆しが見えたとはいえ、戦争という出来事がずっと話題の中心で、身近なところでは物価高に悩まされたり、大変なことの方が先にならんでしまいます。
でも明日は大晦日、どんな夜でも明けない夜はありません。その翌日は新しい年の始まりです。
世界中が前向きになると信じながら年を越したいものですね。
12/30はそんな夜明けをテーマに書いた私の曲「Blue Dawn」お送りしました。
みなさんはこれをやらなきゃ年を越した気にならないみたいなことってありますか?例えば大掃除をしなきゃとか実家の母の手料理を食べなきゃとか、それぞれにあると思いますが、一方で特別なスケジュールを組んで楽しむ人もあるようですね。
去年私は家族と琵琶湖のホテルで過ごしたのですが、結局最後はみんなで年越しそばを食べて紅白を見るといういつも通りのパターンになってちょっと笑えました。
今年は東京で過ごすのですがきっといつも通りです。私にはそれがいいみたいです。
皆さんも温かい年末となりますように、そして良い年をお迎えくださいね。
樹奈のMusic Library FM高知
今週は冷え込んで冬らしい寒さとなりましたね。
私の家から最寄り駅までの間に、立派な木がはえている公園があるのですが、最近まで風が吹くたび、落ち葉がひらひらと舞っていたのに、先日通りがかった時はもう葉っぱが落ち切って、一面黄色だった落ち葉の絨毯もボランティアさんによってお掃除されていて、すっかり冬の公園らしく明るくなっていました。
花の季節から新緑の季節、緑がしげる夏、紅葉の秋と変化してきた景色を思いかえすと、今年一年の思い出が走馬灯のように流れて、今年もたくさんの方に支えられて、ここまで来たんだなあとしみじみ感じていました。
12/23はそんな感謝の気持ちを込めて書いた私の曲「gift」お送りしました。
年を重ねてくるとより一層感じるのは、私にとって、人とのご縁は人生のスペシャルギフトだなということです。
明日はクリスマスイブです、世界では不安定な状況の場所もあってニュースを見るたびに心が苦しくなりますが、すべての人に愛が届く日でありますようにと祈りたいと思います。みなさんも素敵なクリスマスをお過ごしくださいね。
樹奈のMusic Library FM高知
クリスマス物語というのはご存知でしょうか。キリストの生誕のお話で、私はミッフィちゃんの作者で知られるブルーナの絵本で知っていました。
とても神秘的なお話なのですが、庶民の目線で語られていて、共感できて、心温まる物語です。
日本でのクリスマスはツリーやプレゼントを囲みながら過ごすイベントとして楽しまれているので、日本人にはあまり馴染みがないかもしれませんが、家畜小屋の飼い葉桶に寝かされた赤子のイエス、それを囲む母のマリア、養父のヨセフ、馬や羊、という情景は何となく目にしたことがあるのではないでしょうか。
12/16はこのクリスマス物語を小さな動物たちを主人公にユーモラスに描いた2017年のアニメ映画「ザ・スター はじめてのクリスマス」をピックアップしてみました。
主題歌を歌うのはマライア ・キャリーです。
彼女の2枚目のクリスマス・アルバム『Merry Christmas II You』の楽曲も手がけた作曲家マーク・シャイマン(Marc Shaiman)とともに、映画を見ながら二人で書き下ろしたナンバーだそうです。
マライアの心地よく響く中低音で歌い上げるバラード
マライア キャリーで「the star」お送りしました。
映画の作中でながれる音楽もおすすめです。伝統的なクリスマス・キャロルや讃美歌、今やスタンダードとなっているポップスのクリスマスソングを、ゴスペル界の大物、カーク・フランクリンやヨランダ・アダムスをはじめ、フィフス・ハーモニー、アカペラグループのペンタトニックスなどがポップにアレンジして最高にいいカバーを聴かせてくれます。
是非曲を聴くだけでもクリスマス盛り上がると思うので、映画と一緒に楽しんでみてください。
樹奈のMusic Library FM高知
クリスマスシーズン到来でお世話になった方や大切な人へのプレゼントを用意している方も多いと思います。
私は今年、ピアノ教室の子供の生徒さんに握ると模様が変わる鉛筆を用意してみました。
これは温度の変化で模様が変わるんですが、同じようなものにマグカップ、スプーンお風呂グッズ、いろいろありますよね。
こういうのをサーマルカラーの商品というそうです。特定温度で変色する化合物を基材にして塗料化したサーマルインクというものを使っていて、インクの成分同士が熱エネルギーによって化学反応を起こして色を発するそうです。
原理を知るとほほーうと賢くなった気がする反面、やっぱ何も知らず、説明できないからこそ不思議でロマンチックに感じるということもありますよね。
そういったところから言うと、心の変化も説明のつかない色の変化をするよなぁと思います。
12/9は失恋した心の色を、フラスコの中の化学変化する色にたとえて書いた私の曲「リケジョシツレンレポート」をお送りしました。
このタイトルにあるリケジョ、理系女子のことなんですが、私も実は大学で物理化学の勉強をしていたリケジョの端くれでした。
リケジョといえばどんなイメージでしょう。何でも式に表したくなるとか、答えがでないと気持ち悪いと思ってしまうとか、これらは私の勝手なイメージですが、この歌の主人公のように答えを出したいけどどうにもならない気持ちがあるのが人間ですよね。
心の色の変化を美しいブルーと言える主人公のことが、私はこの歌をライブで歌うたびに好きになりました。
色んな経験が化学反応を起こして新しい何かになっていくんだと思うと、嬉しいことも悲しいことも経験することは素敵だなと感じました。