Author: juna-wordp
樹奈のMusic Library FM高知
みなさんの周りには夢に向かって挑戦している方、いらっしゃいますか。
この間、私の知り合いで、地元の山口で12年間ミュージカルの活動をされていた方が、数年ぶりの挑戦で、都内のとあるオーディションに参加されたときいて、応援しておりました。
結果は最終審査で惜しくも敗退だったそうなのですが、本人とても輝いていて、こちらがパワーをもらってしまいました。
9/14は2013年のミュージカル映画「One Chance」をピックアップしました。
これはイギリスの人気オーディション番組『ブリテンズ・ゴット・タレント』で優勝したことをきっかけにイギリスを代表するオペラ歌手となったポール・ポッツの半生を描いています。子供の頃から自信を持てず、ケータイ販売員をやっていたポッツの奇跡の人生逆転劇を、美しいオペラ曲と一緒に描いた作品です。
オペラときくと、少し身構えてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、劇中で歌われる曲はよく知られた歌も多く、オペラの魅力に気づくきっかけになるかもしれません。劇中の歌はポッツ自身が全て吹替ていて、歌声に魅了されます。
そしてその魅力の影には彼の信じる心と、素晴らしい家族の支えがあったんだということが、映画を見てわかって、さらに感慨深くなりました。
サウンドトラックからポール・ポッツで「誰も寝てはならぬ」お送りしました。
この曲はジャコモ・プッチーニ作曲の歌劇『トゥーランドット』のアリアです。
テノールのための名アリアとして有名で、オペラの中でもとても身近に聴かれているメロディですよね。
勝利の確信と愛を歌っている、とても力強く、壮大な歌です。どんな不遇な状況にあっても一歩ずつ進み続けることで、その人を光へと導いてくれるのかもしれませんね。とても心温まる映画です。是非見てみてください。
樹奈のMusic Library FM高知
先週の台風、みなさんの地域は大丈夫だったでしょうか。
広域にわたり雨の被害があったようで油断できない状況でしたね。
9月は雨が多いですが、晴れの日は月も楽しめる季節です。先日病院の待合室で読んだことのある絵本を見つけました。
「おつきさま こっちむいて」というもので、色んな形の月に色んな場所から主人公が話しかけているお話です。
これを見て、月は満月だけでなく、満ち欠けで違った顔を見せてくれるのも魅力の一つなんだなあとしみじみ思いました。
慌ただしく毎日を過ごしていると、あっという間に季節を感じる暇もなく通り越してしまっている気がします。今月17日は中秋の名月です。あと10日ほどありますが、毎晩、月が満ちていく様子を見て、秋を感じたいなと思ってます。
9/7は、月をテーマに書いた私の曲「琥珀の月」お送りしました。
静かな夜に見る月を神秘的な雰囲気でえがいてみました。
月に関する歌や曲は本当にたくさんあって、私たちにとって月はとても身近な存在であることがわかりますね。帰り道に見る月なんかは、今日も疲れたよーと話しかけたくなるような優しい姿で見守ってくれる気がします。
素敵な月に出会える9月、是非みなさんも夜空を見上げてみてくださいね。
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8/31は今年2月に日本公開されたミュージカル映画「カラーパープル」をピックアップしてみました。
この映画はピューリッツァー賞を受賞したアリス・ウォーカーの小説をスティーブン・スピルバーグが1985年に実写化し、その後、ミュージカル舞台版をへて、今回の映画リメイク版が出来上がりました。
この作品は20世紀前半のアメリカ南部を舞台に、過酷な人生を歩むアフリカ系アメリカ人女性の半生を壮大なスケールで描いたヒューマンドラマです。
この時代の家父長制や黒人差別問題などが背景にあり、とてもシリアスな内容なのですが、どんなどん底の状況にいても希望を捨てずに生きる主人公の姿や魂を振り絞りながら歌う劇中歌は素晴らしく、苦境を突破しようとするエネルギーを歌から感じました。
この映画の魅力のひとつは、アメリカの黒人文化、歴史を語る上で切り離せない彼らの音楽です。ブルースやゴスペル、労働歌などをリアリティ溢れる演技と共に聴けるのは特別な作品だと思います。
彼らにとって歌とは、祈りであり、叫びであり、喜びであったのがひしひしと伝わり、改めて軽く歌えるジャンルの音楽でないなと感じたのと、ますますリスペクトの気持ちが大きくなりました。
冒頭部で流れるゴスペルアレンジのナンバー。映画「カラーパープル」より「Mysterious Ways」お送りしました。
主演をつとめたファンテイジア・バリーノ、哀愁も感じるミュージカル女優としての表現力は圧巻でした。
劇中の楽曲の多くは、ブレンダ・ラッセル、アリー・ウィリス、スティーヴン・ブレイによって舞台版の時に作曲されたものを、新たに映画向けにアレンジししたものです。さらに1985年版映画でクインシー・ジョーンズが作曲した曲も再演されています。
舞台となった年代に実在していた音楽のようなアレンジもされていて、音楽的にとても充実した映画です。
是非見てみてくださいね。
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まだまだ暑いですが今月も下旬になりました。
実は私、8月の前半は体調を崩してしまい、ちょうど夏休みを利用して妹が東京に遊びに来てくれていたのですが、急遽ホテルに泊まってもらう事態になってしまい、私は2週間ほど療養生活でした。
最近ようやく復活しまして、改めて私の弱音をLINEで受け止めて続けてくれた妹に感謝したいのと、体調管理の大切さを実感しています。
コロナ禍を抜けたとはいえ色んな感染症が流行しているとのニュースもありますので、引き続き感染症対策、気をつけていきたいですね。
久々に外の空気を感じながら歩いていると、少しだけ太陽が秋に傾いたような気がしました。それがとても清々しく、また頑張れそうと思えた瞬間でした。
8/24はどんな困難に遭遇しても、あの日見た希望の虹を信じて、また頑張っていきたいという気持ちを書いた私の曲「Trust」お送りしました。
今年は夕立にあうことが多いんですが、雨が止んだ時に、傘をたたんで、空を見上げる瞬間が私は好きで、とても爽やかな気持ちになります。
同時に周りの人たちが空を見上げて明るい表情になっているのもいいですね。そこに虹が見えたら素敵ですし、きっとまたどこかで見つけられると思って前向きに頑張れるような毎日を過ごしていきたいですね。
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ちょうどこの時期、お盆休みをとられている方も多いと思います。
私の小学生のピアノの生徒さんもお盆は九州のおばあちゃんちに帰っているとのことで、今週はオンラインレッスンをさせてもらったのですが、東京と違って地方にいくと蝉の鳴き声がとても元気なんですね。
蝉の大合唱をバックにピアノの音色を聴きながら、なかなか風情のあるレッスン風景でした。
8/17は夏休みにゆっくり観るおすすめの、ミュージカル映画2007年の「奇跡のシンフォニー」をピックアップしてみました。
『チャーリーとチョコレート工場』で知られるフレディ・ハイモアが主演。孤児院で育った少年が、両親との再会を信じ、音楽の才能を開花していく姿を描いているのですが、次々に奇跡的なことが起こって、まるで音楽が家族の再会へと導いているような、ファンタジックなストーリーです。
この映画の世界観は、音楽を聴いている時の感覚に似ているなと思いました。
音楽を聴いていると、内容に共感したり、その世界を疑似体験するような感じになります。それを映画で表現したような作品です。
劇中では、歌やオーケストラなどオリジナル曲がたくさん聴けますが、
今回は主人公が弾くギター曲を二曲書き下ろしたギタリスト、カーキ・キングのナンバー、カーキ・キングで「Bari Improv」「Ritual Dance」お送りしました。
カーキ・キングの奏法は、両手タッピングや変則チューニングを多用し、メロディ、ベース、リズムを同時に奏でる驚きの超絶技巧です。
ギターをカホンのようにリズム打ちして、躍動感あふれる演奏ですね。
劇中では演奏している手の部分だけ出演しているそうです。映画「奇跡のシンフォニー」爽やかな音楽と共に是非みてみてください。
樹奈のMusic Library FM高知
高知ではいよいよよさこい祭り本番が始まりました。踊り子さんのエネルギッシュな踊りと笑顔で高知の街が一年の中で一番元気になる時ですね。
特に暑い今年の夏です。ラジオからも暑さをしのげるひとときを送りたいという気持ちで
8/10は極上のジャズボーカルを選んでみました。
現在24歳という若さにして圧倒的な表現力を持つ正統派ジャズ・ヴォーカリスト、サマラ・ジョイ。NYブロンクスで生まれ育ち、祖父母は有名ゴスペル・グルーブのメンバーで、父親もゴスペル・シンガーという音楽一家に育ちます。
2023年グラミー賞で、「最優秀新人賞」と「最優秀ジャズ・ヴォーカル・アルバム」を受賞し、突如シーンに登場した注目のシンガーです。サマラはエラ・フィッツジェラルドやサラ・ボーンへのリスペクトを感じるザ・正統派です。しかしながら、その表現の自由さやボーカルの技巧は、ホイットニーやビヨンセなど現代のポップスのポテンシャルをもっていて、スタンダード曲なのにとても新鮮で聴き入ってしまう歌声なのです。
2022年メジャー・デビュー作『Linger Awhile』からサマラ・ジョイで「Nostalgia (The Day I Knew)」お送りしました。
この曲はジャズトランペットのファッツ・ナヴァロの曲で、サマラは、彼のソロ部分のメロディに歌詞をあてて歌うヴォーカリーズという手法を使っていて、音楽好きの心をくすぐりますね。
異彩を放っているこのギターはサマラの大学の講師でもあるイタリア出身のパスクァーレ・グラッソです。クラシック・ギターの奏法を取り入れ、一本のギターでピアノのような音を鳴らすとても斬新なテクニックで、世界中のギターマニアを唸らせているほどです。
古き良き曲の中に革新が秘められた素晴らしい作品。スタンダード曲をゆっくり腰を据えて楽しむ時間を久々に持てたなぁと感じました。
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今週は今ジャズ界の重鎮であるギタリスト、カート・ローゼンウィンケルとサックスのマーク・ターナーがブルーノート東京で公演したとのことで、ジャズ愛好家のなかでは話題になっておりました。
コロナ禍が明けて、国内外のアーティストが勢力的に活動をされているので、各地のライブスポットも活気が戻ってきて嬉しいですね。
一方で、再起に向けて水面化で頑張っているところもありまして、私が主に出演させてもらっていました四谷天窓コンフォートもその一つです。
この間、久々に天窓の総括プロデューサーさんから連絡をいただいて、希望を捨てずに頑張っているということを聞きました。
今は散り散りになった仲間たちですが、想いを一つにしているんだなということを改めて感じて、私も微力ながら応援していきたいと思いました。
コロナ禍で体制が一変して、再出発であったり、復活に向けて奮闘中であったりする個人のかた、企業、団体、たくさんあると思います。
7/27はそんなみなさんにエールを送る気持ちで書いた私の曲、「スピードスター」お送りしました。
日々、みなさん、しんどくて挫けそうになりながらも奮闘している毎日だとおもいます。そこには目標や信念があるからこそ一歩一歩進めているんだろうと思いますし、誰かの希望になれると信じているからこそ頑張れるというのもあるかもしれませんね。
再出発に向けて頑張っているみなさんの背中をこの曲が少しでも押せたら嬉しいです。
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そろそろ子供たちが夏休みに入ったようで、近所の駄菓子屋さんが昼間から賑わっていました。
私も子供の頃は駄菓子屋さんが大好きだったので、ワクワクする気持ちが伝わってきました。
子供たちの笑顔を見ていると、ロアルド・ダールの児童小説『チョコレート工場の秘密』を思い出しました。
この作品これまでに、3回映画化されています。
まず1971年にジーン・ワイルダーが主演でミュージカル映画「夢のチョコレート工場」として生まれ、2005年にティム・バートン監督が「チャーリーとチョコレート工場」でリメイク、ジョニー・デップが主演でした、2023年には前日譚として「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」がティモシー・シャラメ主演で映画化されています。ウォンカの奇妙なところがそれぞれのテイストで表現されていてどれも楽しめますが、私としては71年のミュージカル版が歌に優しさがあって心にグッとくるところが好きですね。
7/20にお送りしたのは初代作でウォンカが、ゲストの子供たちに彼のお菓子工場を案内する時に歌われ、その後のリメイク版にも受け継がれているメインテーマ曲。
いつまでも夢を大切にということが歌詞に込められています。数々のアーティストがカバーをしていますが、ジェイコブ・コリアーのアカペラコーラスバージョンで
ジェイコブ・コリアー「pure imagination 」お送りしました。
この曲のオリジナルは4拍子なのですが、ジェイコブバージョンは変拍子でです。
複雑なのですが、ドラマティックなメロディラインとすごく合っていて、躍動的ですね。
子供たちがお菓子の前で夢を膨らませるように、音楽も聴く人を想像の旅へ連れて行ってくれるものですね。
お送りしているナンバーの聞き比べもぜひしてみてくださいね。
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今週はとても暑い日が続きましたね。みなさん体調の方は大丈夫でしょうか。
この暑さですと、外出も控えめになり、室内で過ごす事が多くなりますね。私も自然とだらだらソファに寝転がる時間が増えていたので、バランスボールというものを買ってみました。
これはフィットネスコーナーに置いてある、柔らかいボールで、椅子がわりに座ることで、バランスを保とうと筋肉を使い、運動不足解消になるというものです。座り心地はなかなか良くて、涼しい部屋で快適に過ごせています。
とはいえ、やはり夏は外にでて情熱的な体験をしたいですよね。7/13はそんな想いを綴った私の曲「シャングリラの渦に」をお送りしました。
愛し合う二人が彼らの理想郷を目指して大海原を旅するイメージを歌詞にラテンのリズムで夏らしく仕上げています。
夏は高知だとよさこいがありますね、他にやまのぼり、海水浴、夏フェス、旅行などなど考えるだけでワクワクするようなことがいっぱいです。
シャングリラというのは理想郷という意味があるのですが、この夏のエネルギーをもらってやりたいこと楽しいことが実現できる理想の季節にしたいですね。
暑さ対策をばっちりして、目一杯楽しんでいきましょう。
樹奈のMusic Library FM高知
7/6は2020年の音楽映画『クラウズ〜雲の彼方へ〜』をピックアップしてみました。
この作品は癌を患い余命宣告を受けた17歳の主人公ザック・ソビアックが、音楽ユニットを結成し、やがて世界中に影響を与えることとなるヒット曲を生み出すというストーリーです。実話が元になっていて、実際に彼の曲は当時iTunesでダウンロード数1位となり、世界中でヒットしました。
悲しいばかりのストーリーだと思われがちですが、決して希望を捨てない主人公と劇中で歌われる素敵な歌は気持ちを爽やかにしてくれます。
主人公ザックが残された時間を誰とどう過ごすのか選択を迫られる中、ついに皆に別れを告げる最高の形は音楽であると気づき生まれた曲、映画『クラウズ〜雲の彼方へ〜』サウンドトラックより「Clouds」お送りしました。
歌うのは主人公「ザック」役のフィン・アーガス、そしてザックの親友でバンド仲間である「サミー」役のサブリナ・カーペンターです。
優しい歌声と印象的なメロディラインが気持ちを明るくしてくれます。
映画をみて、一度しかない刺激的なかけがえのない人生で、何を成し遂げるのか、改めて考えさせられました。
何気なく毎日を過ごしていると、当たり前のように明日が来ると思いこんでいますが、どんな明日になるのか、さらに言えば明日が来るのかさえ、実はわからないことなんですよね。自分の人生を大切に生きていきたいなと感じさせてくれた映画でした。