樹奈のMusic Library FM高知
今日はジャズ界の巨匠であるハービー・ハンコックが、カリスマ的シンガー・ソングライター、ジョニ・ミッチェルの作品をテーマに作った2007年のアルバム「River」をピックアップしてみました。
本作ではジョニ本人をはじめ、ノラ・ジョーンズやティナ・ターナー、コリーヌ・ベイリー・レイなど、
人気ヴォーカリストたちをゲストに迎え、
ジョニの、歌の世界観とジャズとポップが見事に融合した作品です。
ハービー・ハンコックwith コリーヌ・ベイリー・レイ「River」をお送りしました。
大切な人を失って傷ついている主人公が、クリスマスから新年を迎え、お祝いムードに包まれるこの街から抜け出したくて、
目の前の川が凍っていたらスケートで滑っていけるのに、と歌っています。
ジョニ・ミッチェル独特の感性で歌われた曲なんですが、ハービーのジャズサウンドではこんな叙情的な感じになるんだと思った作品です。
コリーヌの明るい歌声がポップに感じるんですけど、すごくマッチして新鮮です。
ハービーとジョニ・ミッチェルは、70年代からインスパイアしあい、
お互いの作品にゲスト参加したこともある深い絆で結ばれた間柄だそうです。
ジョニ・ミッチェルの詩の、人間味があって冬の冷たさを感じる世界観が、
芳醇なハービーのジャズ作品となってより視覚的に感じることができるなぁと思いました。
凍った川というのが歌詞に登場するのですが、ジョニ・ミッチェルはカナダ出身なので、きっとカナダの冬の川なのかなぁと思います。
高知ではなかなか見られない光景ですが、音楽で見せてくれる、美しい作品でした。
Posted on: 2022年1月22日juna-wordp