樹奈のMusic Library FM高知
6/19の放送では私のお気に入りミュージカル映画、1996年の『世界中がアイ・ラヴ・ユー』をピックアップしてみました。
俳優で監督のウディ・アレンの初のミュージカル映画で、
ジュリア・ロバーツ、ゴールディ・ホーン、ドリュー・バリモア、エドワード・ノートン、若かりしナタリー・ポートマンという豪華キャスト、しかも歌うのですから驚きです。
作品としてはミュージカル黄金期のような華麗でキラキラした雰囲気はないものの、
俳優さんたちが自然体で歌い出し、小劇場のような素朴さを感じられて、とても心地良い作品です。
音楽は往年のミュージカルナンバーやスタンダードから選曲されていて、
そこも映画全体がレトロ風に、可愛く、仕上がっているポイントです。
エドワード・ノートンが歌うロマンティックなナンバー「My baby just cares for me」をお送りしました。
音楽のアレンジは、70年代からアレン監督の作品のサントラを担当しているディック・ハイマンです。
彼はビッグ・バンドの専属ピアニストとしてスウィングジャズ時代の後期を経験してきた人物であり、
アーリー・ジャズ愛好家のアレン監督には欠かせない存在なのです。
楽観的なのですが、登場人物がみんな一生懸命に生きている姿を描いているので、
とても明るくなれる作品、おすすめです。
Posted on: 2021年6月28日juna-wordp