樹奈のMusic Library FM高知
5/3はアメリカのロック&ポップスバンド、スパークスが手がけたミュージカル映画をご紹介。
スパークスは1970年にロン・メイルとラッセル・メイルの兄弟で結成された活動歴の長いバンド。ジャンルは~バロックポップといった多岐に渡るユニークなスタイルで
まさにスパークスサウンドと呼ばれています。
そんな彼らが原案と制作を担当したミュージカル映画が2021年の「アネット」です。
主演のアダム・ドライバーとマリオン・コーティアルが演じる主人公の娘の名前がアネットなんですが、なぜかこのアネットがずっと人形の姿で話が進んでいくんです。
もちろん最後にはその理由もわかるんですが、この映画、ほとんどのセリフが歌によって進められていきます。
歌になることで、世界観が主人公たちの心の深い部分を映し出す幻想的ものになっていて、面白かったです。
映画冒頭で歌われ、スパークス自身も出演しているシーンから、
映画「アネット」より「so may we start」お送りしました。
スパークスらしいバロックポップの音楽は、映画の世界観をある意味不気味に、でも美しくしていて、一枚のアルバムを聴いたように感じました。
それもそのはずで、もともとスパークスはオリジナルスタジオアルバムとして「アネット」を構想していたそうなんですが、この映画の監督、レオン・カラックスとの出会いがきっかけで映画アネットのプロジェクトが進んだというわけなんです。
スパークスの新たな一面を知れる作品です。